目標と方針 科学技術の進展に対応できるように、園芸技術に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、生物工学・マルチメディアを取り入れた実践的学習を通して科学的視野と態度を養い、社会に貢献できる職業人を育成する。
本年度の努力目標
(1)自己教育力の育成 (2)活力ある産業人の育成 (3)基本的生活習慣の確立
特徴
(1)各コースの内容
コース名 |
目標 |
2年 |
3年 |
教養 |
進学を目指す |
総合英語・数学I・現代文(各2単位) |
英語II・現代文・生物I(各2単位) |
フラワー |
専門的な技術の習得および資格取得を目指す |
洋ラン・植物バイオ・農業情報処理(各2単位) |
植物バイオ・農業機械・農業情報処理(各2単位) |
フード&
フルーツ |
フードシステム・植物バイオ・農業情報処理(各2単位) |
グリーンライフ・農業機械・農業情報処理(各2単位) |
※生徒の実態と進路希望によりコースを選択する。なお、入学年度により一部変更がある。
(2)専門科目の内容と、外部講師による授業
1年生では「米作り」を通して農業に関する基礎的な内容と、環境および植物バイオテクノロジーの基礎について学習する。2年生からは1年生の基礎の上にフラワーコースとフード&フルーツコースに分かれて専門的な内容を学習する。各コースの学習内容はフラワーコースでは、コチョウランなどのラン類やペチュニア、パンジーなどのガーデニング用草花の増殖と生産およびそれらを活用したフラワーデザインについて学習し、フード&フルーツコースでは、桃・ブドウの栽培、水耕栽培システムを使った高糖度トマトの栽培、グリーンツーリズムについて学習する。共通の科目として植物バイオテクノロジー・農業情報処理および農業機械について学習する。
また、専門科目の充実を目指して、外部講師によるフラワーアレンジメントや押し花、コンテナガーデンのデザイン等の学習を行う。
(3)専攻学習
総合実習では1年生(4単位)は草花・ラン・野菜・果樹・作物について基礎的学習を行う。2〜3年(2年4単位、3年6単位)では、フラワーコース(草花、ラン)、またはフード&フルーツコース(果樹、野菜、作物)の選択履修とする。2年生では専門的基本学習、3年生ではより専門性を高めた学習を行う。
(4)課題研究
ア 意義
自ら農業に関する課題を設定する中で、科学技術の進展や経済社会の変化などを踏まえ、自ら学ぶ意欲と主体的に対応できる問題解決の能力を育成する。
イ 平成16年度のテーマ
(ア)ガーデニングの実践研究
・国体に向けての花モニュメントの制作
・地域でのガーデニング実践
・草花の繁殖、生産の研究
・フラワーコンテナ作り
(イ)蘭展とランの栽培に関する研究
・蘭展企画
・ランの品質向上に関する研究
・洋ランと観葉植物を使った作品作り(商品企画)
(ウ)精研高校の果樹生産に関する調査研究
・藤稔の栽培
・ブドウジャム作りの研究
(エ)水耕トマトの研究
・木になるトマト作り
・水耕廃液の処理に関する研究
(オ)児童との交流
・近隣の小学生を高校に招待しての農業体験教室
(5)資格取得の推進
自己教育力の育成が求められている中、農業クラブ活動(FFJ検定)、教科目や岡山県高等学校職業教育技術顕彰と関連させながら、次のような資格の取得に取り組んでいる。
危険物取扱者 ボイラー技士 大型特殊自動車運転免許 小型車両系建設機械特別教育修了証など
初級バイオ認定試験 室内園芸装飾3級 情報処理活用能力検定3級
(6) 農業機械実習
岡山県農業機械教育センターにおいて、全員大型トラクターの運転および多気筒エンジンの分解・組立を中心に学習する。
(7)地域連携事業 “地域と学ぶ、地域から学ぶ”
[1]児童との交流事業(平成6年度より)
[2]オリジナルペチュニアの育種と提供(平成6年度より)
[3]葡萄浪漫館での農産加工実習
[4]普及センターとの連携(農家研修、特産加工実習)
(8)高大連携
[1]フラワーデザイン専門学校との連携(花セミナー)
[2]くらしき作陽大学との連携(フードシステム)
(9)学校農業クラブ活動
学校農業クラブは、園芸科学性と全員で組織しており、技術の習得、各種交流活動などの実践活動を通じて、社会性、科学性、指導性の向上を掲げて活動している。
競技会 |
鑑定競技、意見発表、プロジェクト発表、平板・水準測量競技、情報処理競技 |
地域との連携 |
地域農家との交流事業、児童との交流・農林業まつりへの参加、花壇苗等の提供、ふれあいデー・農産物即売実践および展示 |
奉仕活動 |
市内公園清掃奉仕、こだま園生との交流実習、ラン等の地域での展示 |
資格取得 |
FFJ上級位検定、農業技術検定 |
その他 |
新入生オリエンテーション、農業クラブ総会、県大会・全国大会等への参加、国際蘭展「蘭おかやま2004」に出展 |
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